SDGsの取り組み
学校法人長津田学園 ながつた幼稚園は、保育事業を通じたSDGs達成への貢献を目指しています。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称です。2015年の国連サミットで採択された国際社会共通の目標であり、2030年を期限とする17のゴールと169のターゲットで構成されています。
ながつた幼稚園では教育理念である「子どもたちの丈夫な体と心」「素敵な夢」「豊かな個性」「愛の輝きを育み地域社会に貢献する」ことを実践して参りました。この度国際社会共通の目標であるSDGsに当園の取り組みを置き換えて、より一層持続可能な社会の実現に貢献していきたいと思います。
SDGsの17の目標
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
ながつた幼稚園の取り組み
これまでの取り組み
当園は私立幼稚園として地元の皆様から応援され、幼児期という重要な成長期に、質の高い幼児教育を提供して参りました。開園以来特性を持つ子どもたちの入園を認め、共に育つインクルーシブ教育を実践し、遊びを中心として子どもたちの活動を支え、そこにある学びの芽を育ててきました。さらに、女性中心の職場に男性の常勤職員を配置するなど、ジェンダーに配慮した幼児教育の環境を整えるなど、多くの方から賛同と理解を得てきました。
幼児期から何らかの認知能力(IQや学業達成)を育てるのではなく、非認知的能力(動機付けや自己効力感、社会性、道徳性などの幅広い能力)の獲得を重視しています。また健康な身体づくりにも取り組んでおり、それに相応しい環境を整えてきました。1992年に建て替えた新園舎には、地球温暖化を見据え、全クラスに空調設備を設置し、夏でも快適な保育環境を整えました。年間を通して水遊びができる室内温水プールや、幼稚園としては十分な広さのグラウンドを確保しています。さらに、自然環境が子どもたちの成長にもたらす効果を重視し、1996年には二次林である裏山を取得し、池ビオトープ環境も含めた生きものとの遭遇、自然の移り変わりを体験できる場を整えました。
これからの取り組み
SDGsという世界共通の目標が提示された今、当園としてはこれまで取り組んできた質の高い幼児教育と合わせて、幼児期から地球の一員であることの意識付けを図り、生活や活動の目標達成をしっかりと捉え、この17のゴールと169のターゲットに結びつけながら明確化します。幼児期は人格形成の基盤となる重要な時期であることを皆様と共有し、将来の持続可能な社会を支える一員となることを目指して参ります。
豊かな体験とは、経済第一主義の富を意味するものではありません。環境や周囲の人々との交わり、夢中になれる遊びやその時間が、人生を通じた真の豊かさに繋がることを私たち教職員一同が認識し、少子化問題の解決も含め、当園の教育理念を追求して参りたいと思います。また血縁関係が希薄になっていく昨今の中で、地縁関係(地域社会)に根ざした、卒園していく一人ひとりの心の故郷となれるように、地域の中で場所・環境を創造していきます。
3年間の保育活動が、私たち自身の小さな選択によってSDGs達成に繋がることを強く自覚する取り組みとします。
取り組みの詳細
外遊び・体育遊び
感染症予防と身体づくり:毎日の外遊びの充実と保護者への感染症発症の情報公開
手洗いうがいの励行:毎日の習慣付けで感染症を防ぎ、歯磨きやアルコール消毒も併用する
手洗いうがいの励行:毎日の習慣付けで感染症を防ぎ、歯磨きやアルコール消毒も併用する
アレルギー診断
対応食の導入:給食センターと連携してアレルギー全般に対応する食事の提供
幼稚園
遊び中心の保育:入園児が男女の区別なく質の高い就学前の教育を享受することができる
多様な人材の登用
資格保持・個人のスキル尊重:働きがいのある人間らしい仕事の構築をチームワークで目指す
インクルーシブ保育
発達障害児の受け入れ:教育におけるジェンダー格差をなくし、障害者、及び脆弱な立場にある子どもの教育に平等にアクセスできるようにする
子どもの主体性
子どもたちが話し合って決める保育:子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする
男女別名簿の廃止
日々の保育で男の子優先の廃止:男女の区別なく平仮名順で名簿を作成する。多くの活動で男女混合の意識を促す(並び順や体操の順番など)
子ども対応
子どもから話をよく聞く:子どもたちの意見に耳を傾け、男女の区別なく暴力を禁止し、また教職員間で互いに意識し合う。大きな声で怒らない、叱らない
当番活動
交代でクラス活動(先生)の手伝いをする:手伝いをすることの認識と対価の意味を知る。権利の主張と義務の履行を幼少期から体験する
幼稚園教諭
使命を持って従事する:男女の区別なく、有期・無期に係わらず、その使命を発揮できる職場環境の構築
多様な職種
担当する職の専門性:クラス担任以外の職種を尊重し、それぞれの人材が情報共有できる環境を整える
教材の選択
各社、各地で取り組むエコ物品の選択:子どもたちのつかう教材各種を、持続可能な物品に順次交換する。地域のエコ物販を見つけ使用する
園外散歩
定期的に園外へ散歩に出掛ける:地域の環境に触れ、自ら交通安全を意識し、町の様子を知る
ネイチャーゲーム
自然環境下での五感ゲーム:自然に触れ四季の違いを感じ、大切に思う心を育てる
遠足
民間施設の利用:公共・民間の施設を利用し、そのサービスを享受する
お弁当・給食
食育の強化:給食センターと連携し、食品ロス及び廃棄食品の削減に努める
作品展
廃材の利用と処分の方法:持続可能な教材を選び、循環システムに則り廃棄することを意識する
焼き芋大会
サツマイモの収穫と落ち葉での焼き芋:地元農家の有機栽培されたサツマイモの収穫と山の資源である落ち葉を利用する焼き芋大会
どんぐり植(どんぐりの苗木づくり)
裏山で実るどんぐりを植木鉢に植え付ける
- 自分たちの遊び場である裏山の大切さを知り、そこから得られる恵みを感じて、これを守り育てようとする取り組み
- 落葉・常緑種の苗木をつくることで、山林の荒廃、傾斜地の機能改善を知り、育てる喜びを感じる
- 持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行うことに寄与する
生きもの観察会
月1回の自然観察会
- 自園の池で発生する神奈川県絶滅危惧種のベニイトトンボの保護及び同様の生物相エコスタックの確保と発信
- 外来種存在の周知と、駆除の方法と対策を保護者を巻き込んで行い、近隣の緑地保全にも努める(長津田宿市民の森)
すべての保育
教育課程において:自らの指導中の暴力や虐待をお互いに防ぎ、また保護者からの児童虐待等の有無を確認し、発見した場合は速やかに報告する
情報発信
園内の活動及び計画の正確な発信:子どもたちに係る活動情報はもちろん、園内での事故・怪我及び事件に対して、透明性の高い説明責任を果たす
職員会議・各種打合せ等
それぞれで行われる会議の在り方を健全に保つ:あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び代表的な意思決定を確保する